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新米をもっとおいしく!炊き方のコツと秋のご飯のおとも|にっぽん津々浦々
前回のコラムでは、「秋の味覚」をテーマに、秋に旬を迎える魚や野菜をご紹介しました。
そして、秋の味覚として忘れてはいけないのが「新米」です!
お米を主食として親しんできた私たち日本人にとって、新米の季節を楽しみにしている方も多いのではないでしょうか。炊きたてのふっくらとした食感と、噛むほどに感じられるやさしい甘みは、この季節ならではのおいしさです。
今回は、そんな新米をよりおいしく味わうための炊き方のコツから、ご飯がどんどん進む「ご飯のおとも」、さらに秋のフルーツを楽しめる簡単レシピまでご紹介します。
そもそも「新米」ってどんなお米?
「新米」とは、その年に収穫され、年内に精米・包装されたお米のことをいいます。
収穫されたばかりのお米は水分を比較的多く含み、みずみずしく、ふっくらとした食感や豊かな香りを楽しめるのが魅力です。
一方、前年に収穫されたお米は「古米」と呼ばれます。保存している間に少しずつ水分量などが変化するため、新米とは炊き上がりの食感や風味にも違いが生まれます。
新米ならではのみずみずしさを楽しめるのは、この季節だけ。せっかくなら、炊き方にも少しこだわってみましょう。
新米をもっとおいしく炊く5つのポイント
① お米はきちんと計量する
まず大切なのが、お米の量を正確に量ること。
お米用の計量カップを使い、すりきりで計量しましょう。毎回きちんと量ることで、水加減が安定し、炊き上がりのばらつきを防ぎやすくなります。
② 最初の水は素早く捨てる
お米は最初に触れた水を吸収しやすいため、最初のすすぎは手早く行うのがポイントです。
たっぷりの水を注いで軽くかき混ぜたら、すぐに水を捨てましょう。
③ やさしく研ぐ
新しい水を加え、指を立てるようにしてやさしく研ぎます。
現在は精米技術が進んでいるため、昔のように力を入れてゴシゴシ研ぐ必要はありません。水を替えながら2~3回ほどすすげば十分です。
強く研ぎすぎるとお米が割れてしまうこともあるため、「表面をやさしく洗う」くらいの感覚で行いましょう。
④ しっかり浸水させる
研ぎ終わったら、お米に水を吸わせるために浸水させます。
目安は30分~1時間程度。気温や水温によって吸水のスピードが変わるため、暑い時期は短め、寒い時期は少し長めを意識するとよいでしょう。
新米はもともと水分を比較的多く含むため、いつも通りの水加減ではやわらかく感じることもあります。
まずは炊飯器の目盛りを基本にし、好みに合わせて少しずつ水加減を調整してみてください。
また、冷たい水を使って浸水させるのもおすすめです。暑い時期は冷蔵庫で浸水させると、衛生面でも安心です。
⑤ 早炊きモードで炊いて15分蒸らす
早炊きモードで炊くことで、釜で炊くようなふっくらとした仕上がりを、短時間で楽しめます。炊き上がったら15分ほど蒸らし、余熱でご飯全体をなじませます。
蒸らし終わったら蓋を開け、しゃもじで底から上下を返すようにやさしくほぐしましょう。お米全体の水分が均一になり、よりおいしく仕上がります。
新米にはやっぱり「ご飯のおとも」!
新米は、そのまま食べても十分においしいもの。でも、おいしいご飯があると、おともにも少しこだわりたくなりますよね。
ここからは、新米と一緒に楽しみたい秋ならではの「ご飯のおとも」をご紹介します。
🍂いくら・すじこ|秋ならではの贅沢なおとも
秋鮭の卵である、いくらやすじこも秋に楽しみたい味覚のひとつ。
プチッとした食感と濃厚な旨み、ほどよい塩気は、炊きたての新米と相性抜群です。真っ白な新米にいくらをたっぷりのせるだけでも、この季節ならではの贅沢な一杯になります。
<レシピ>いろいろきのこのなめたけ風
ご飯のおともの定番「なめたけ」も、せっかくなら旬のきのこを組み合わせて作ってみましょう。きのこは数種類を一緒に使うことで、それぞれの香りや旨みが重なり、味わいに深みが出ます。
【材料】
えのき…1袋
まいたけ…50g
なめこ…50g
<A>
醤油…大さじ1と1/2
酒…大さじ1
みりん…大さじ1
砂糖…小さじ2
【作り方】
① えのきは石づきを切り落とし、3cm長さに切ります。まいたけは食べやすい大きさにほぐします。なめこはさっと洗い、水気を切ります。
② フライパンを熱して少量の油を入れ、きのこ類を加えて炒めます。
③ 全体に油がなじんだら<A>を加え、混ぜながら煮詰めます。
④ きのこからとろみが出て、全体に味がなじんだら火を止めて完成です。
炊きたての新米にはもちろん、豆腐にのせたり、卵焼きに加えたりするのもおすすめです。
<レシピ>ミックスナッツ味噌
香ばしいナッツと甘辛い味噌を組み合わせた、ちょっと変わったご飯のおともです。そのままでは食べにくくなった湿気たミックスナッツのアレンジにもおすすめです。
【材料】
ミックスナッツ…100g
白すりごま…大さじ1/2
<A>
味噌…大さじ2
砂糖…大さじ2
みりん…大さじ2
醤油…小さじ1/2
【作り方】
① フライパンにミックスナッツを入れ、弱火で3分ほど乾煎りします。
② <A>を加え、焦げないように混ぜながら弱火で3分ほど加熱します。
③ とろみがついて全体に味噌が絡んだら火を止め、白すりごまを加えて混ぜ合わせたら完成です。
ナッツのカリッとした食感と甘辛い味噌が、ふっくら炊き上がった新米によく合います。
秋のフルーツも旬のおいしさを楽しもう
秋のフルーツも旬のおいしさを楽しもう
秋のおいしいものは、ご飯だけではありません。
ぶどう、いちじく、梨、洋梨、柿など、さまざまなフルーツも旬を迎えます。
そのまま食べるのはもちろんですが、たくさん手に入ったときには「コンポート」にするのもおすすめです。
コンポートは、果物を砂糖やシロップなどでやさしく煮たもの。
ジャムのようにしっかり煮詰めないため、果物そのものの形や食感、風味を楽しみやすいのが魅力です。
ヨーグルトに添えたり、パンやアイスクリームと合わせたりと、さまざまな楽しみ方ができます。
<レシピ>お手軽!洋梨のコンポート
【材料(洋梨2個分)】
洋梨…2個
水…1/2カップ
砂糖…大さじ3
レモン汁…大さじ1
【作り方】
① 洋梨は皮をむいて芯を取り除き、8等分に切ります。
② 耐熱容器に洋梨を並べ、水、砂糖、レモン汁を加えます。
③ ふんわりとラップをかけ、600Wの電子レンジで約4分加熱します。
④ 一度取り出して全体をやさしく混ぜ、再びラップをかけて600Wで約2分加熱します。
⑤ 粗熱を取り、冷蔵庫でしっかり冷やしたら完成です。
新米と一緒に、秋のおいしさを楽しもう
炊きたての新米、脂ののった魚、香り豊かなきのこ、甘みを増した秋のフルーツ。
秋は、旬のおいしさを存分に楽しめる季節です。
特別な料理を作らなくても、新米をいつもより少し丁寧に炊いたり、旬の食材でご飯のおともを作ったりするだけで、毎日の食卓がぐっと秋らしくなります。
「今日はどんなご飯のおともにしよう?」「デザートには旬の果物を食べようかな?」と、季節のおいしいものを選ぶ時間も楽しみのひとつ。
今年の秋は、ふっくら炊きたての新米を中心に、旬のおいしさをたっぷりと食卓に取り入れてみてはいかがでしょうか。
サポートライター:吉野愛
吉野 愛(YOSHINO AI)
管理栄養士×フードスタイリスト×食育インストラクター
江上料理学院にて勤務、講師経験を経て、管理栄養士として独立。
外食店の健康的なメニューの開発、栄養アドバイス、野菜ソムリエ、食育インストラクターなどの栄養講座の講師やフードスタイリストとして活動中。
栄養バランスはもちろん、見た目の美しさや2児の母としての視点をいかして、皆様の暮らしに役立つ分かりやすい記事をお届けします。
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